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かぎ針編みの円編みの “丸まる”“反り返る” を改善するには?

編み図どおりに円編みを編んでも、“丸まる”“反り返る”  場合は毛糸の性質に対して目数が少ないです。

スチームアイロンをかけて一旦は収まったように見えても、また時間が経つと丸まったり波打ったりしてしまうことがあります。

大幅に “丸まる”“反り返る” 場合は、目数自体も調整してあげることが必要です。

円編みが “丸まる”“反り返る”理由

理由は目数が少ないから

編み図の目数で編んでも、テンションがあり縮みやすい毛糸では外周寸法が足りなくなって、フチが“反り返ったり”“丸まったり”してしまうことがあります。

こちらは6ピッチ(1段目細編みが6目スタート)で編んだコースター。

こちらも6ピッチ(1段目細編みが6目スタート)で編んだ円底のバスケット。

バスケットなどの円柱の作品の場合は、編み上りはなんとか保たれても、時間が経つと側面が縮んできて内側に入ってしまったりします。

こんな風に変形しちゃったら悲しいし、後から編み直すのも辛いですよね。

1段目の目数はピッチ数分

“丸まり”や “反り返り” が出てしまう理由は、編もうとしている編み図を作成した毛糸と、実際に編んでいる毛糸の特性が違うときに生じます。

編もうとしている毛糸に対して、編み図の外周目数が多くなりすぎているからです。

円編みは、いつでも同じ1ピッチを数回繰り返すことで円になるという法則で成り立っています。

“丸まる” “反り返る” などを改善するには、円編みの法則を理解して、毛糸の特性と目数が合うように、自分で編み図を調整しましょう。

『円の編み方の法則』はこちらで解説しています
ルールがわかれば簡単♪自分で編み図が作れる『円編み』の増し方と目数の法則
自由に円を編むには、どんな毛糸でも共通の基本の1ピッチを理解すること。そのあとで毛糸の特性によって、何ピッチ繰り返すか?を考えます。円編みの法則を理解すれば、編み図がなくても自分で編み図が作れるようになるので、じっく...
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“丸まる”“反り返る”を改善させる方法

ピッチ数(=スタート目数)を増やす

“丸まる”“反り返る” ときは、目数が少ないのでピッチ数(=スタート目数)を増やします。

お手持ちの編み図の1段目の目数は何目ですか?

1段目の細編みが6目スタートなら6ピッチなので、7目スタート(7ピッチ)にします。

1段目の細編みが7目スタートなら7ピッチなので、8目スタート(8ピッチ)にします。

ピッチを増やすと同じ段数で編んでも目数が増えるので大きく上がります。

下の画像は左から6ピッチ(6目スタート)、7ピッチ(7目スタート)、8ピッチ(8目スタート)で、すべて同じ10段で編んだものです。

 

最終的な上がりの大きさが出たとこ勝負でいいのでしたら、編み図の段数は変更する必要はありません。

作るものによっては上がりの大きさを変えたくない場合もあります。その場合は、外周段の目数が一番近い段数に変更します。

段数 1ピッチ目数 6ピッチ総目数 7ピッチ総目数
8ピッチ総目数
10段目 10 60 70 80
9段目 9 54 63 72
8段目 8 48 56 64
7段目 7 42 49 56
6段目 6 36 42 48
5段目 5 30 35 40
4段目 4 24 28 32
3段目 3 18 21 24
2段目 2 12 14 16
1段目 1 6 7 8

例えば・・・

例1

6ピッチ 8段48目で丸まる場合 → 7ピッチに増やすと、7段が49目で近いので7段にする。

例2
7ピッチ 8段56目で丸まる場合 → 8ピッチに増やすと、7段が56目が同じなので7段にする。

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まとめ

円編みの   “丸まる” “反り返る”  などを改善するにはピッチを減らせばいいのがわかりました。

逆に “畝る”“波打つ” ときはこちらをご覧ください。

かぎ針編みの円編みの “畝る”“波打つ” を改善するには?
編み図どおりで円編みを編んでも、“畝る”“波打つ” 場合は2パターン。 編み図と異なる毛糸の場合は、毛糸に対して目数が多いです。 編み図と同じ毛糸の場合は、編み目が緩いです。スチームアイロン一旦は収まったよう...

円の編み方の法則を理解して、毛糸の特性と目数が合うように、自分で編み図を調整しましょう。

円編みの法則が理解できるアイテムを編むワークショップを開催しています。理解しづらかった方は、ぜひ参加してみて下さいね。

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