ニットデザイナー“chassa”のプライベートブログです。
こちらはかぎ針や棒針の手編みの基礎から専門的な毛糸の知識などご紹介しています。小物の作り方では【30分で出来る!】~【1日で出来る!】までの簡単なものをご紹介していく予定です。

糸番手とは?(毛番手、綿番手、麻番手、デニール、テックス、デシテックス)

投稿者 CHASSA  2010年11月11日 (木)

糸番手って、毛番手、綿番手、麻番手?それ以外にも、デニール、テックス、デシテックス?なんだかいっぱいあってよくわからないですよね?

色々あるけど、じつは 全部覚えなくても大丈夫 なんですよ!!

通常使う番手は 毛番手、綿番手、デニールだけ で大抵は事足りてしまいます!

糸番手とは?

簡単に言うと・・・糸番手とは糸の太さの目安を表す単位になります。

糸番手は数字が

大きいほど 細く!!

小さいほど 太く!!

なります。(同じ換算式で計算された番手で、単糸か双糸などの条件が同じであればですが・・・。例えばデニールは逆に大きいほど太いです。)

じつは番手は糸の太さではないのです

先ほど “糸の太さを表す” と書きましたが、正確に言うと、番手は糸の太さではありません。

重さに対してどのくらいの長さがあるのか?を、一定の計算式で表した、糸の太さの目安 です

??? ですよね?

撚りが甘いと ふんわりしてて太くても軽いし、撚りが強いと 詰まってて細くても重いし、綿やウールは重いけどアクリルは軽かったり・・・。
同じ長さで同じ重さだったとしても、正確には太さは多少違うのです。

ようするに、番手は太さの目安なだけで、同じ番手でも見た目の太さは違う のです。

紡績方法で番手は変わる

素材によって紡績方法がかわります!

恒重式(番手法)と恒長式(デニール法)では、番手の表示方法が変わります。

番手という言い方には毛番手、綿番手、麻番手などがあります。

また、番手という言葉はつきませんが、デニール、テックス(デシテックス)なども番手の一種です。

デニール、テックスって、番手と何が違うの?

ウール、コットン、麻など、スパンヤーン(短繊維)は恒重式で番手表示です!

シルク、化学繊維などの、フィラメントヤーン(長繊維)は恒長式でデニール表示です!

素材に関わらず使える恒長式テックス(デシテックス)表示もあります!

番手の中にも毛番手、綿番手や、少ないですが麻番手があります。

毛番手と綿番手って何が違うの?

同じ番手という言葉でも、素材により紡績方法が異なり、紡績方法により番手表示も異なります。

ウール=毛番手

コットン=綿番手

麻=麻番手

となりますが、例外もありまして、ウールが入っていても綿の紡績機で紡いだのなら綿番手で表示し、コットンが入っていてもウールの紡績機で紡いだのなら毛番手で表示します。

 

同じ番手数字でも番手の種類により太さは違います

文字に書いたときは分母と分子の書き方が逆という違いがあるからわかるのですが、言葉にすると同じになっちゃうので、注意が必要です。

番手の読み方

毛番手で 2/30 (サンマルソウと読む)
綿番手で 30/2(サンマルソウと読む)
どちらも言葉にすると同じ「サンマルソウ」です。

ちなみに読み方も別記事に詳しくありますので・・・よかったらご覧ください。
番手の読み方 

ややこしいので綿番手は毛番手に換算し直してから使うことが多いです。

綿番手を毛番手に換算するには

綿番手の 30/2 は分母と分子を逆にして・・・新たな分母に1.7をかける。(2/30×1.7 )

=毛番手の 2/51 となります。

毛番手の サンマルソウ(2/30)より綿番手の サンマルソウ(30/2) のほうが細いのです!

毛番手の 2/30 サンマルソウ と同じ太さの綿番手にしようと思ったら・・・
毛番手の 30/2 は分母と分子を逆にして・・・新たな分子に0.6をかける。(30×0.6/2 )

=綿番手は 18/2 (ジュウハチバンソウ)となります。

・・・何てややこしい!!ってことで、どの素材も同じ表示に統一しよーよーって、こちらの新しい恒長式も生まれました。

全ての素材に使える=デシテックス(dtex)、テックス(tex)

ややこしいので統一しようと試みたらしいのですが、長年慣れ親しんだ番手が使いやすいのか?
結局、デシテックスはあんまり使われなくて、更に種類が増えてしまっただけでした。

このよくわかんない番手のせいか?アパレルのデザイナーさんはニット担当になりたがらないのです。

まとめ

でも、ちょっと慣れたら意外に簡単なんですよ。

色々あるけれど、結局のところ使う番手は、毛番手、綿番手、デニールだけで大抵は事足りてしまいます!

つづきは別記事 番手換算式は色々あります をご覧ください。

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