ニットデザイナー“chassa”のプライベートブログです。
こちらはかぎ針や棒針の手編みの基礎から専門的な毛糸の知識などご紹介しています。小物の作り方では【30分で出来る!】~【1日で出来る!】までの簡単なものをご紹介していく予定です。

梳毛(ウーステッドヤーン)と紡毛(ウーレンヤーン)

投稿者 CHASSA  2013年08月25日 (日)

 

毛糸は紡績の方法により梳毛(ウーステッドヤーン)と紡毛(ウーレンヤーン)とに区別されます。

ここまではどこでも共通の話なのですが、梳毛、紡毛を扱う業界にもいろいろあって、紡績業界と服地業界だけでなく手紡ぎの世界もあり、それぞれで多少の認識の違いがあります。

 

紡績業界では・・・
使用する原料羊毛の種類も異なり、処理する工程も異なります

手紡ぎの世界では・・・
どちらも同じ原料を使用し、同じく梳毛工程もします
紡毛だけ追加の工程が加わります。

長い歴史では手紡ぎから始まったのですから、手紡ぎの方がおっしゃるのが元なのでしょう。紡績業界では利益追求して工業的に作っていくと原料を変えたほうがよかったのでしょうか?(私の想像なだけですが)

服地業界では・・・
糸は紡績業界で作られたものなので同じ認識ではありますが、織り上がった生地の目線で話をするので表現方法などに違いがある場合もあるかと思います。

 

 

では紡績業界での場合をご紹介いたします。

梳毛(ウーステッドヤーン)と紡毛(ウーレンヤーン) 

梳毛と紡毛の違いは、ひと口に言えば櫛で丁寧に梳かしてから結いあげた髪と、手でクシャクシャにまとめたルーズアップスタイルのようなものであろう。

 

梳毛糸とは

5cm以上の比較的長い繊維をよく梳いて、繊維を直線方向に引き伸ばすのと同時に、繊維を平行状態に配列してから撚りをかけて糸としたもの。撚りが強く、細い艶のある糸が作れます。

よくあるニット商品でいうとハイゲージ(目の細かい)で目がきれいなツルっとした薄手のシンプルなタートルネックやカーディガンなどは梳毛です。

高級なものほど手触りがよくツヤやかです。

 

紡毛糸とは

梳2.5cmなど比較的短い繊維の原毛を毛で行なう櫛けずり(コーミング)を行わずに、繊維の向きが揃わないまま紡いだ糸のこと。撚りが甘く太い、毛羽のある糸が出来ます。

よくあるニット商品で言うとカシミヤやアンゴラ混のセーターなどほんわかしたものです。
かといってカシミアだから必ず紡毛ではなく、梳毛引きのカシミヤもありますが・・・。

 

見比べ方

見た目の違いはケバケバしてるか?してないか?でしょうか・・・。

とは言え、明らかにわかりやすいものもありますが、紡績のプロだって「これ紡毛引き?」などと聞いたりするぐらい、どっちだかわからない物も多いです。

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