退光堅ろう度試験とは・・・
皆さんが着用しているセーターやブラウスなどは夏場はたくさんの紫外線に照らされますが、ではどれくらいの光があたっても繊維が変色しないのか?ということを調べる試験です。もちろんお洋服だけでなくインテリアなどの繊維の製品も対象です。
今日は試験方法を簡単にご紹介しておきますね。
まずは検査用の布をカットして金枠に挟み、巨大な電球の周りに配置します。
放電してピカッと光らせます。
こちらの退光堅ろう度は、アパレルでは4級、量販店では3級を基準としている場合が多いそうですが、さてどれくらいの時間光に当てて検査するのでしょう?
3級では4時間(夏の日差しに当て続けるならば2~3日分に相当)
4級では14時間(夏の日差しに当て続けるならば一週間分に相当)当てたときの変色があまり変わらなければ合格となります。
ではどの程度の変色ならOK!なのか?という程度を判断するのにはブルースケールという見本を基準に肉眼で判断します。検査する生地が赤でもピンクでもスケールはブルーです。
スケールの生地はISO企画ではウールだそうですが、日本ではポリエステルを使います。(日本規格協会が決めています)
実際の検査する生地と一緒に、このブルーの生地も一緒に入れて変色具合をみます。
写真だとわかりませんが生地の縦半分で色が変わっています。(写真では見えずらいのでわかり易く加工してます)。
夏の洋服の方が長持ちしない気がするのは洗濯回数だけじゃなく紫外線のせいもあるのですね。現在では私たち人間も紫外線で老化するのがわかってますもんね。
面倒くさがらずに日焼け止め+日傘 しなきゃですね~。
繊維製品には、その他にも色々な検査があります。
よかったら過去記事もご覧になって下さいね~。
ニットや織物など繊維製品の品質検査について