昨日は毎年恒例のイタリア毛糸のトレンドセミナーに行ってまいりました。
日本でも尾州(愛知)の梳毛、泉州(大阪)の紡毛と産地がわけられるように、イタリアでもビエラ(ピエモンテ州)を梳毛、プラート(トスカーナ州)を紡毛の産地と区分けされています。
こちらのセミナーは紡毛産地である、プラート商工会議所の主催で開催される糸の商談会の会場で行なわれるワークショップで、毛糸マニアの私にとっては、毎年とっても楽しみなセミナーなのです。
はじまる~♪
講師はいつもの オルネッラ ビニャーミ先生
毎年、すごく魅力的な内容なのですが、今回の通訳の方が専門用語がわからない方のようで、日本語になったときは、すごく簡略化されていたのした(涙)。
振り返ってみると、去年は9つものテーマにわかれていたのに、今回は4つの、しかも似たようなテーマだけでしたので、内容自体も少なかったのかも???しれませんが・・・。
ってことで、かなり省略して、ポイントとだけ簡単にご紹介しておきましょう。
テーマは4つ
1.SNOW 自然な天然の白、ボヤのかかったようなパステルカラー
2.FROST 冷たさを表すような、澄んだトーンのブルー、グリーン、錆びついたブルー
3.STONE 青味のラベンダー、岩肌のグレー、イエロー、苔のような色、グリーンなど
4.EARTH クリーム、黄味のベージュ、オレンジ、ブラウン
全体的に、自然のモチーフからインスパイアされたイメージを、色味、素材感、表面感(立体感など)で表現する感じです。
*こちらは今回のセミナーのではありませんが・・・参考画像として・・・
キーワードは・・・
・ふくらみのある
・やわらかさ
・軽さ
・水のウエイブ
・大げさな感じ
・ランダム(不規則、不均一)・フエルト(化した編み地)
・起毛(モヘアなどをブラッシング)
・ストレッチ糸
・目の詰まった感じ
・ブークレ(ループ糸)
・ムリネ(撚り杢)
・カスリ(段染めのこと)(ショートからロング)
・ツイード糸
・3D立体的な編み地
・ハニカム~ラーベン柄
・多混紡メランジ
・コットンや麻と冬素材の混紡(羊毛、カシミヤ、アルパカなどと)
その他には、個人的にはスラブがすこし出始めたと思っていましたが、説明には出てきませんでした。ランダムって言葉が上がっていましたので、傾向としてはあると思います。
糸屋さんのお話によると、糸ループは来期は小さめだそうです。
これはインターシャなどで使うのが多そうな気がします。
また、シャギー(ファー)糸の出品はそんなに多くはないそうですが、個人的には、グランジファッションの傾向などから、 毛足の長いシャギー(ファー)糸は増加するのと、ループも糸ではなく編みで表現するのは、継続で出てきそうに思っています。
商談会会場の画像も、ちらっと。
初日の午前中ってことで、人はまばらでした。
終わると、ちょうどランチ時間でしたので、同行のN女史と、またもやヒカリエでランチしてきました♪
ヒカリエで一番広いという、FLOWERS Common さんにて。
マンスリーメニューから台湾風焼きそば!
癖がなく美味しかったです。
ごちそうさまでした。