工業用の毛糸を購入したときの番手の調べ方

手芸屋さんで販売されている毛糸のラベルにはメーターとグラムが記載されていて、そこから(毛)番手は計算出来ますが、工業の糸を手に入れた場合はどうでしょう?

工業糸のコーンの場合は基本的には内側に番手が書いてありますが、その番手が『毛番手』とは限らず『綿番手』だったり『デニール』だったりします。

ここでは、『毛番手』『綿番手』の見分け方、『綿番手』や『デニール』の表示だった場合の、『毛番手』にする変更する方法をお伝えします。

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『毛番手』か『綿番手』を見分ける

『番手』にはいくつか種類がありまます。

『毛番手』か『綿番手』かは紡績方法による違いですが、一般的にはウール混は『毛番手』、綿混は『綿番手』または『毛番手(に直されている)』です。

番手の種類について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

糸の番手とは?(毛番手、綿番手、麻番手、デニール、テックス、デシテックス)
毛糸の太さは、日本の手芸の世界では『並太』『中細』など大まかに分類した糸の太さタイプが使われ…

冬物っぽい毛糸の場合

ウールやウール混でしたら“毛番手”です。

毛番手 ”は“”2/30 “2/48” “1/60”…など分母が大きく表示してあります。その場合は、番手はそのまま使用してOKです。

夏物っぽい毛糸の場合

春夏素材らしき毛糸の番手が、分母が大きかったら “毛番手” で、分子が大きかったら “綿番手”です。

綿番手” は“30/1(30/-)” “30/2” “40/2” …など分子が大きく表示してあります。その場合は計算して毛番手に直します。

1.綿番手だった場合は毛番手に換算してから使います。

毛番手=綿番手×1.7

で、計算出来ます!

30/2 は綿番手なので、30×1.7=51 となります。

2.そして分母と分子を逆にします。

毛番手は 2/51 になります。

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番手の調べ方

工業糸にはコーンの内側に番手が書いてあります。

メーターとグラムがわかればメーター÷グラムで計算出来ますが、情報がない場合は、グラムはまだしもメーターはちょっとわからないと思います。

何も書いてなかった場合は諦めるか、購入先に問い合わせるしかありません。

『綿番手』や『デニール』で書いてあった場合は毛番手に換算出来ます。

番手の換算の方法

便利で一目瞭然な番手換算式表をご紹介しています。

いっぱい書いてあって嫌になりましたか?大丈夫です。もう少し先まで読んでください。

『麻番手』『デシテックス』というのもあるので、一応、表には入れましたが、殆ど『毛番手』もしくは『綿番手』『デニール』しか出てきません。

尚且つ、普段使用するのは『毛番手』なので『綿番手』を『毛番手』に、『デニール』を『毛番手』にする計算式(赤文字)しか使いません。

番手換算式

綿番手 毛番手 麻番手 デニール デシテックス
綿番手 ×1.7 ×2.8 5315/綿番手 5905/綿番手
毛番手 ×0.7 ×1.65 毛番手 10000毛番手
麻番手 ×3.5 ×0.6 14880/麻番手 16535/麻番手
デニール 5315/デニール 9000/デニール 14880/デニール ×1.11
デシテックス 5905/デシテックス 10000/デシテックス 16535/デシテックス ×0.9 1

毛番手への換算式のこの2つだけは覚えましょう!

綿番手 × 1.7 =毛番手

9000÷デニール =毛番手

綿番手から毛番手に換算する場合

綿番手 × 1.7 =毛番手

単糸以外の番手は、単糸に換算してから計算します。(後から単糸に戻す方法もあります)

30/ 2 というのは 30/1 を2本撚糸して1本になっている糸のこと。単糸換算するなら 15/1 になります。

2/48 なら 1/48 を2本撚糸して1本になっている糸なので、単糸換算するなら 1/24 になります。

単糸に換算し終わったら、分数の大きい文字の方の数字に計算式を当てはめます。

綿番手 × 1.7 =毛番手

綿番手の 15/1 ならば、15×1.7=22.5 となり、毛番手 は 1/22.5 ということ。

1/15 も 15/1 も、言葉にするとどちらも「じゅうごばんたん」ですが、『毛番手』の1/15 より 『綿番手』の15/1 の方が細いのです。

デニールから毛番手に換算する場合

9000÷デニール =毛番手

300デニールならば 9000÷300=30 となり、毛番手ならば 1/30 ということ。

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総合番手にする

1種類の糸のときは毛番手がわかれば十分なのですが、複数の異なる糸を一緒に編む場合はいったいどんな太さになるのか?わからないので、総合番手ってものを計算してあげるんですね。

注意しなくてはならないのは、番手同士では足し算が出来ません!!
足し算が出来るのはデニール同士だけなので、単位を一旦デニールに揃えてから計算します。

デニール同士の足し算

デニール+デニール=総合デニール

例えば、300デニールと、100デニールを足すなら、単純に400デニールです!

そして最後に毛番手に換算して戻します。

9000÷デニール =毛番手

毛番手や綿番手をデニールに換算するには?

では毛番手や綿番手をデニールに換算するにはどうするのか?

9000÷毛番手 =デニール

5315÷綿番手 =デニール

と、それぞれ計算式があります。

ひとつひとつ見て行きましょう!

毛番手をデニールに換算する場合 

9000÷毛番手 =デニール

毛番手1/30 の場合は 9000÷30=300 で、300デニールとなります。

綿番手をデニールに換算する場合 

綿番手→デニール で一回で計算する方法と、
綿番手→毛番手→デニール で二工程で計算する方法の二通りあります。

例えば、綿番手 30/2 を デニールにするとします。

綿番手→デニール では

まず 綿番手 30/2 を単糸にして・・・15/1 となり、
計算式は 5315/デニール なので、
5315÷15 =354.3デニール となりますが・・・

綿番手→デニール は使用頻度が低いので覚えなくてよいです。

面倒くさいようでも計算式を二工程で計算する方法を覚えましょう!

綿番手 × 1.7 =毛番手)(9000÷毛番手 =デニール)の合わせ技の
綿番手→毛番手→デニールで計算していきましょう!

まず 綿番手 30/2 を単糸にして・・・15/1 となり・・・までは一緒ですね。

計算式 綿番手 × 1.7 =毛番手 なので、
15 ×1.7 =毛番手 1/25.5 となり・・・

計算式 9000÷毛番手 =デニール なので、
9000÷毛番手 25.5 =352.9デニール となります。

因みに計算式が四捨五入されているため、一工程の計算とは多少の誤差が出てますが 気にしなくて大丈夫です。

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いつでも最後は毛番手にしておくのが基本

冒頭にも書きましたが、綿番手やデニールの数字で言われてもゲージ感がピンときません。

デニールで足し算した場合でも最後には感覚的にわかりやすい毛番手に換算しましょう。

そして毛番手ならば、どのような番手なら何ゲージ何本取りで編めば良いか?
すぐにピンとくるように経験を積んで行きましょう!

まとめ

『番手』はいつでも『毛番手』が基本です。

ここでは、『毛番手』『綿番手』の見分け方、『綿番手』や『デニール』の表示だった場合の、『毛番手』にする変更する計算方法をお伝えしました。

手芸用の毛糸の番手が知りたい方はこちらの記事がおすすめです。

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