自由に円を編むには、どんな毛糸でも共通の基本の1ピッチを理解すること。そのあとで毛糸の特性によって、何ピッチ繰り返すか?を考えます。
円編みの法則を理解すれば、編み図がなくても自分で編み図が作れるようになるので、じっくり読んでみて下さいね。
円編みの法則を覚えよう
円編みは基本の1ピッチのくり返し
毛糸の特性によって、くり返し回数がかわるだけで、どんな毛糸でも共通の、基本の柄のくり返しで円は出来ています。
今回は細編みでご説明しますが、中長編み、長編みでも理屈は同じです。
水色の部分が1ピッチ。こちらは7回くり返しています。細編みだと通常6ピッチ~7ピッチです(長編みだと12~15ピッチくらいかな)。
この図のように、増し目を同じ位置で毎段重なると、編みあがると角が出来てしまいます。
実際には増し目の位置をずらして角が出来ないように編みますが、理解するのに見ずらいので、今回は整列した図で説明します。
円編みの増し目位置についてはこちらで解説しています。
上の編み図の1ピッチ部分(水色部分)をクローズアップしてみます。
こま編み= l 増し目= V
段数 | 目数 | 図解 | 増し目間隔 |
10段目 | 10目 | V l l l l l l l l | 8目とばす |
9段目 | 9目 | V l l l l l l l | 7目とばす |
8段目 | 8目 | V l l l l l l | 6目とばす |
7段目 | 7目 | V l l l l l | 5目とばす |
6段目 | 6目 | V l l l l | 4目とばす |
5段目 | 5目 | V l l l | 3目とばす |
4段目 | 4目 | V l l | 2目とばす |
3段目 | 3目 | V l | 1目とばす |
2段目 | 2目 | V | とばしゼロ |
1段目 | 1目 | l | 増し目ゼロ |
例えば 5段目は目数は5目で1ピッチ(目数=段数)。
V l l l
右からスタートとしたら、細編みを3目とばしで【増し目】が入ります。
段数-2目(増し目)=細編み目数です。
1・2・3・【 増し目(4・5 )】1・2・3・【 増し目(4・5) 】と、ピッチ数分、数回くり返し編みます。
5段目なら【増し目( 4・5 )】、6段目なら【 増し目(5・6 )】と、段数と同じ数字の最後の目を合わせた最後の2目が増し目の目になります。
10段目までしか書いていませんが、この先も同じ要領でいけます。
ピッチ数は毛糸の特性により変わる
細編みの場合は1ピッチを6回 くり返す6ピッチが基本ですが、7~8ピッチのものもあります。(長編みだと12~15ピッチくらい)。
なぜ同じ細編みのときでも、ピッチ数が色々あるかというと、毛糸には色んな特性があるからです。
(平らな円にしたい場合)コットン、麻などは6ピッチで大丈夫です。その他の素材ですと糸の伸縮性で変わります。
伸縮性のある毛糸の場合は7~8ピッチくらいになります。
毛糸の特性とピッチ数が合っていないと、“丸まる”“反り返る”“畝る”“波打つ”などの現象がおきます。
改善方法はこちらでご紹介しています。
まとめ
編み図がなくても自分で編み図が作れるようになれるように、円編みの法則をご紹介しました。
円編みはバック、バスケット、帽子など小物つくりには欠かせない編み方です。
是非、覚えて今後の雑貨つくりの参考にしてください。