かぎ針の種類の説明と選び方 、初心者さんにおすすめの買い方を解説します。
かぎ針って色んな種類がありそうだけど、最初はどんな「かぎ針」を用意したらいいのかな?
どんな毛糸にどんなサイズのかぎ針を用意したらいいの?材質は何が編みやすいの?
最初からかぎ針セットを揃えた方がいいのかな?と悩んでいませんか?
そ・こ・で!
かぎ針の種類、材質、号数の選び方と、初心者さんが揃えるのにおすすめの買い方をまとめました。
結論を先に言ってしまうと、初心者さんにおすすめは『グリップタイプのかぎ針』セット購入です。
なぜグリップ付きがいいのか?なぜセット購入がいいのか?理由を解説します。
かぎ針購入について詳しく知りたい初心者さんは、ぜひ参考にして下さい。
かぎ針の選び方 3ステップ
編み針セットをお持ちでなく、作品に合わせたかぎ針を購入する場合の流れをご説明します。
- 毛糸に合わせて針の号数を決める
- かぎ針の種類を選ぶ
- ブランドを選ぶ
1. 毛糸に合わせて針の号数を決める
かぎ針はサイズが沢山あります。どの号数を使えばよいのか?悩みますよね。
適正のかぎ針サイスは毛糸のラベルに記載されています。
メーカー推進の号数を確認して棒針を用意します。編み図がある場合はそちらの指示に従いましょう。
日本メーカーの編み針の規格には、一番細い1/0号(1.8mm) ~ 一番太い15mm まで段階の太さがあります。(実際はもっと細いかぎ針もありますが、そちらはレース針という扱いになります)
もしも何らかの事情で、先にかぎ針を購入する場合は、無難なサイズの 6/0号(3.5mm)をおすすめします。
市販毛糸の多くは合太か並太です。合太や並太毛糸に合う6/0号 なら、使える毛糸も使える編み図も沢山見つかります。
6/0号のかぎ針は、編まれる方の多いモチーフ編みや、かご、バックなどにも丁度よいサイズです。
5/0号(3.0mm) 太めの中細、合太、細めの並太
6/0号(3.5mm)合太、並太
7/0号( 4.0mm )並太、太、細めの極太
7.5/0号(4.5mm)太めの並太、太、極太
>> かぎ針号数をもっとみる
ただし1本のかぎ針ではゲージ調整は出来ないので、出来上がりのサイズが関係あるものは作れません。
編み目1目につき1mmしか違わなくても、100目あると100mm=10cmですからね?
ちょっと大きくても小さくてもOKなものしか作らない!という方なら可能です。
2. かぎ針の種類を選ぶ
かぎ針の材質は4種類です。ポイントは材質の違いとグリップの有無です。
- 金属製のかぎ針
- グリップ付き金属製のかぎ針
- 竹製のかぎ針
- 木製のかぎ針
- プラスティックや樹脂製のかぎ針
金属製は昔からの定番
アルミで出来た金属タイプです。金属製はツルツルして滑りがよいので、モヘアなどの細かい繊維の毛糸でも引っかからないのでスルスルと編みやすいです。
次にご紹介するグリップタイプが発売される前は、こちらの金属針が一番ポピュラーでした。
昭和生まれの私はこちらに慣れ親しんでいますが、細いので慣れるまでは持ちづらいかな?
ディメリットは寒い地区だと冬はひんやり冷たい。
色んなメーカーさんから発売されていますが、クロバーさんのが一番ポピュラーです。
現代は次にご紹介する金属針に、グリップをつけて持ちやすく改良されたタイプの方が、定番になってきています。
編みやすさならグリップ型
初心者さんに一番おすすめしたいのは、グリップタイプの『かぎ針』です。
滑りが良く編みやすい金属の針先はキープしつつ、持ちやすいようにグリップがついているもので、とても編みやすく疲れません。
画像右が普通の金属針。画像左がグリップ付きです。
金属部分は針先だけなので、金属アレルギーの方でも使えるでしょう。
こちらのグリップタイプが発売されてからは、初心者さんはこちらの針で入る方が多いのではないでしょうか?
私は長いこと金属針に慣れていたので、最初はグリップタイプに違和感を感じましたけど、慣れるとグリップタイプの方が断然編みやすいく疲れないです。
竹製は少数派
ナチュラルな竹製タイプもあります。
編み物のほっこりしたあたたかいイメージに似合うのがよいところです。
棒針は竹製が圧倒的に人気ですが、かぎ針編みで竹製を使っている人はあまり見かけないです。
木製はデザイン重視の方
日本製もあるようですが、木製を使っている人は見かけないです。
硬さやしなやかさ滑りの良さなど、編みやすさは竹に劣りますが、竹とは違うほっこりした雰囲気や木目を活かしたデザイン、カラフルに着色されたものなど、見た目で選ぶことがあります。
慣れないと編みづらいとの意見を見かけましたが、私自身は使ったことがないので不明です。
プラスチック製はジャンボ針ならおすすめ
プラスティック製だと軽くて安いのがメリット。
色付きの透明タイプだったりしてかわいい物が多いですが、毛糸の滑りはよくないので金属に比べると編みづらいです。
そもそも日本のちゃんとしたメーカーはジャンボ針以外でプラスチック製はありません。(100均は細い針もプラスチック製がありますね)。
ジャンボ針の場合、必然的に編み目数が少ないので、滑りの悪さはそんなに気にならないです。
最近は樹脂製のものも出てきて、とても編みやすいです。
3. メーカー・ブランドを選ぶ
通常の太さのかぎ針とジャンボ針のときはおすすめが異なりますので、それぞれでご紹介します。
かぎ針のおすすめ
かぎ針で利用者が多いのはクロバー「アミュレ」。とりあえずクロバーはいつの時代も定番のようなもの。
編み物の先生たちからも評判の良いのは、チューリップ「エティモ」。
エティモは私も使っていて、とても編みやすいと感じています。
そしてもう一つは、まだ比較的あたらしいかぎ針、クロバー 「ペン-E」も編みやすいと言われています。
まだ発売されてからの時間が短いので、既に評判の良いエティモとどっちが編みやすいか?という評判はまとまっていません。
私も1本買ってみたのですが、同じくらい編みやすいような気がしましたが、まだ長い時間編んでなくて・・・もっと長い時間編んでから感想を追記します。
どちらも編みやすいと好評なのは間違いないので、あとはお好きなデザインを選んだ方がいいと思います。
私はエティモのピンクがちょっと苦手でグレーの方を使っています。
ジャンボ針のおすすめ
ジャンボ針で一番編みやすいのはクロバージャンボかぎ針「アミュレ」
針先は樹脂製なのですべりが良く軽いので、手に負担がかかりにくいです。
アミュレは15mmまでしかないので、20mmは昔からあるプラスチック製になります。
かぎ針のおすすめの買い方(セット?単品?)
ということで、圧倒的におすすめのかぎ針はですが、それではどの様に揃えていくのがいいのでしょうか?
- 1本づつ揃える?
- 最初からセットで購入する?
結論から言うと、最初からセットを購入するのをおすすめします。
最初からセットで買うのがおすすめの理由と、おすすめのかぎ針ののセット内容詳細、おすすめセットをご紹介します。
最初からセットで買うのがおすすめの理由
理由は毎回ゲージを取る必要があるので、実際に使用する編み針は指定の号数だけでは済まないからです。
画像は左から、5/0号(3.0mm) 、6/0号(3.5mm)、 7/0号(4.0mm)で同じ毛糸で編んだものです。
レシピの指示通りの針を使っても、編み手によって目が緩かったり詰まったりします。
1つの号数だけで済ませようとした場合
(編み目がゆるい)
↓ ↓ ↓
(編み目は詰まっている)
↓ ↓ ↓
1つの号数づつ編み針を購入する場合、1サイズ購入して試編みしてから、また後日もう1サイズ購入することになります。
しかし何度も買いに行くのも面倒くさい・・・という方は、指定サイズ前後の3サイズ購入してしまうのがいいでしょう。
編み図の指定が6/0号針なら、5/0号、7/0号も一緒に買ってしまうということです。
これが1つの作品を編むときの話です。
面倒くさいですよね?というわけで、1本づつなんてチマチマ購入するのではなく、最初からセットで購入するのをオススメします。
次々に作品を編んでいくことを考えると、最初から多くの号数を揃えて置いたほうが時間と気持ちのロスが少ないですし、編み物を今後続けるなら出費も最終的には安くつきます。
そのため、編み教室では最初からセット購入をおすすめされます。
かぎ針セット比較表
どんなセットがあるのか調査してランキングしてみました。
8本セットか10本セットで、8本セットのときに入っていない号数は、いずれも同じで7.5/0号と9/0号でした。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
チューリップ エティモロゼ セット | チューリップ エティモ ロイヤルシルバー セット | クロバーペン-E セット | クロバー アミュレセット | クロバー かぎ針セット | |
品番 | TER-001 | TES-001 | 43-606 | 43-321 | 43-405 |
定価 | 16,280円 | 8,690円 | 6,400円 | 4,800円 | 6,000円 |
はさみ とじ針 ケース |
はさみ とじ針 定規 ケース |
ケース | とじ針 はさみ 定規 ケース |
||
本数 | 10本 | 8本 | 8本 | 8本 | 10本 |
2/0 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
3/0 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
4/0 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
5/0 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
6/0 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
7/0 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
7.5/0 | ○ | ☓ | ☓ | ☓ | ○ |
8/0 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
9/0 | ○ | ☓ | ☓ | ☓ | ○ |
10/0 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
1位のエティモロゼが高いのはケースが豪華だからです。
販売価格はもう少し低いですが、値段が気になる場合は2位のロイヤルシルバーにして、足りない2本(7.5/0号と9/0号)を追加で購入するのがおすすめです。
4位のクロバーアミュレセットはケースが別売(定価1,600円)で販売しています。
店舗によっては独自にセットにして販売しています。
追加で最初に買った方がよいと思う用具
- 段数マーカー 段数や編み目に印をつける。
その他の道具も使わない場合も多いですし、必要な方であれば個別でも買えます。
どの道具がどんなことに使用するかは別ベージでご紹介していますので、読んでみて必要なものを追加して下さい。
>> かぎ針に必要な「基本の道具」と「あったら便利なツール」
まとめ
かぎ針の種類の説明と選び方 、おすすめの買い方をご紹介しました。
編み後心地に拘るか?見た目に拘るか?値段に拘るか?
私のおすすめは、編みやすくて人気のチューリップさんのかぎ針エティモです。
セットならケースも付くし、結果的に時間もお金も節約になります。
とりあえず1本と無駄に買う前に、最初からセット購入をおすすめします。
一度、購入したら長く使えるもので、気に入ったものを見つけて下さいね。