編み図どおりで円編みを編んでも、“畝る”“波打つ” 場合は2パターン。
- 編み図と異なる毛糸の場合は、毛糸に対して目数が多いです。
- 編み図と同じ毛糸の場合は、編み目が緩いです。
スチームアイロン一旦は収まったように見えても、また時間が経つと丸まったり波打ったりしてしまうことがあります。
大きく“畝る”“波打つ”場合は調整しましょう。
- 編み図と異なる毛糸の場合は、毛糸の特性に合うように目数を減らす。
- 編み図と同じ毛糸の場合は、編み針のサイズを変更して目を詰める。
円編みが“畝る”“波打つ”理由
1.理由は目数が多いから
編み図の指定でない毛糸で円を編む場合、“畝り” や “波打ち” が出る場合があります。
*画像は(円と同数目数の)八角形。(ピッチがわかりやすいように)
“畝り” や “波打ち” が出てしまう理由は、違う毛糸で作成された編み図と実際に編んでいる毛糸では毛糸の特性が違うため、その毛糸では外周目数が多くなりすぎているからです。
“波打ち” “畝る” などを改善するには、円編みの法則を理解して、毛糸の特性と目数が合うように、自分で編み図を調整しましょう。
『円編みの法則』はこちらで解説しています。
2.目がゆるいから
編み図と同じ毛糸で編んでも目が緩いと、“畝り” や “波打ち” が出る場合があります。
“畝る”“波打つ”を改善させる方法
1.ピッチ数(=スタート目数)を減らす
“畝る”“波打つ” ときはピッチ数(=スタート目数)を減らします。
お手持ちの編み図の1段目の目数は何目ですか?
1段目の細編みが8目スタートなら8ピッチなので、ひと目減らして7目スタート(7ピッチ)にします。
1段目の細編みが7目スタートなら7ピッチなので、ひと目減らして6目スタート(6ピッチ)にします。
ピッチを減らすと目数が減るので同じ段数で編んでも小さく上がります。
下の画像は左から6ピッチ(6目スタート)、7ピッチ(7目スタート)、8ピッチ(8目スタート)で、すべて同じ10段で編んだものです。
最終的な上がりの大きさが出たとこ勝負でいいのでしたら、編み図の段数は変更する必要はありません。
作るものによっては上がりの大きさを変えたくない場合もあります。その場合は、目数が一番近い段数に変更します。
段数 | 1ピッチ目数 | 6ピッチ総目数 | 7ピッチ総目数 |
8ピッチ総目数
|
10段目 | 10 | 60 | 70 | 80 |
9段目 | 9 | 54 | 63 | 72 |
8段目 | 8 | 48 | 56 | 64 |
7段目 | 7 | 42 | 49 | 56 |
6段目 | 6 | 36 | 42 | 48 |
5段目 | 5 | 30 | 35 | 40 |
4段目 | 4 | 24 | 28 | 32 |
3段目 | 3 | 18 | 21 | 24 |
2段目 | 2 | 12 | 14 | 16 |
1段目 | 1 | 6 | 7 | 8 |
例えば・・・
例1
7ピッチ 7段49目で波打つ場合 → 6ピッチに減らすと、8段が48目で近いので8段にする。
例2
8ピッチ 7段56目で波打つ場合 → 7ピッチに減らすと、8段が56目で近いので8段にする。
2.かぎ針サイズを1号下げて目を詰める
編み図と同じ毛糸の場合は目を詰めると改善する可能性が高いです。かぎ針を1号下げて編み目を詰めてみましょう。
まとめ
円編みの “波打ち” “畝る” などを改善するにはピッチを減らす、もしくは針のサイズを変更して目を詰めればいいのがわかりました。
逆に“丸まる”“反り返る”ときはこちらをご覧ください。
円編みの法則を理解して、毛糸の特性と目数が合うように、自分で編み図を調整しましょう。
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