ロピーセーターとは?デザインや素材の特徴などまとめました。
ロピーセーターなら昔から知っているけど・・・知っているようでも、実はよく知らない人も多いのでは?
- ロピーセーターってそもそも何なの?
- 他のセーターとは何が違うのかな?
- 丸ヨークが入ればいいの?
- どんな毛糸でもいいの?
- 何色使えばいいの?
わたしは20年以上、婦人服や子供服のニットデザイナーをしてきました。
工業毛糸の糸やさんで働いたこともあるので、一般の方より少しは専門知識があります。
そ・こ・で!
今回は、ロピーセーターとロピ(アイスランドウール)についてまとめました。
ロピーセーターについて詳しく知りたい人は参考にして下さい。
ロピーセーターとは?
Lopi(ロピ)とはアイスランド羊毛・毛糸の総称
ロピーセーターのロピとはアイスランド羊毛・毛糸のこと。
大昔はカード(クシ)をかけた羊毛を指したようですが、途中からロービングヤーンもLopiと呼ぶようになり、現代では羊毛・毛糸の総称だそうです。
ロピーセーターとは、Lopi(ロピ)で編まれたセーターのこと
ロピーセーターは、アイスランドの伝統的なセーターで、アイスランド羊毛のLopi(ロピ)で編まれたセーターのこと。
アイスランドでは Lopapeysa(ロパペィサ)と呼ばれる
- Lopi(ロピ)=アイスランド羊毛・毛糸の総称。
- peysa(ペィサ)=セーター
2語を合わせたものだそうです。
アイスランド南部では、17世紀頃の編物の一部が発掘されています。1849年に8,000着以上のセーターが輸出された記録も残っているそう。
ロピーセーターの特徴
輪で編まれる
ホールガーメント(無縫製)ニットのように、輪で編み継ぎ目がありません。
前身頃、後ろ身頃、両袖を平面の別パーツで編む従来の方法とは異なり、立体的に編み続けて一着に仕上げる方法です。
継ぎ目がないのでゴロつきがなく着心地が良いです。
丸ヨークで柄が入る
ロピーセーターは胸あたりから丸ヨークで柄が入るデザインが主流です。
丸ヨークデザインは、お隣のグリーンランドのエスキモーのビーズのショールが元になっていると言われているが、以前からアイスランドでもあったという話もあるようです。
それほど古い歴史のあるものではないようで、資料として保存されているセーターも、60年ぐらい前のものが最も古いとのこと。
ロピーセーターのカラーデザイン参考
アイスランドシープは白以外のカラーがいますので、天然色だけでも柄が編めます。
現在は沢山のカラーに染められていますが、むかしは羊毛を染色をせずに茶色、こげ茶、ベージュ、グレー、生成など天然の色だけで編んでいました。
昔ながらの無染色カラー
画像引用元:LOPIDESIGN
こちらが3色で編んだもの。上品で悪くないですよね。
多色で賑やかな7色
画像引用元:LOPIDESIGN
色数を沢山使うととっても賑やかで豪華ですよね。
玉は100gとか50gとかなので、色数が多いと毛糸のロス(無駄な分)も多くなってしまうのが難点です。
現実的な4~5色
画像引用元:LOPIDESIGN
こちらは4色使いです。
せっかくだからある程度色が欲しい・・・という方は4~5色くらいあれば、それなりに愉しめますよね。
ロピーニット雑貨デザイン参考
ベテランさんは編むたびに、余り毛糸もどんどん溜まっていきますよね。
残り毛糸の使いみちとして雑貨はいかがでしょうか?
あまり毛糸なら色数いっぱい使ってとってもかわいい物が出来そうです。
初心者さんは雑貨からスタートするのも良いですね。
ミトンやアームウォーマー
画像引用元:LOPIDESIGN
ブランケット
日本ではあまり編んでる方の情報を見ませんが、ブランケットも素敵です。
画像引用元:LOPIDESIGN
クッション
インテリア小物もオシャレですよね。国は違いますが、オールドキリムクッションと並べても良さそうですね。
画像引用元:LOPIDESIGN
ロピーセーターを作るには?
ロピーセーターの編み方、毛糸の揃え方など、ロピーセーターを作る方法をまとめました。
ロピーセーター編み方
アイスランドウールの公式サイト? LOPIDESIGN には、ロピーセーターのフリーパターンが色々ありました。その他、会員サイトのRavelryやヴォーグでも編み図を販売しています。詳しくは別記事でまとめました。
毛糸の買い方
ロピーセーターを編むのに必要な毛糸の玉数、アラフォスロピー、レットロピーなどの輸入販売店、個人輸入の方法、ロピー以外の代替え糸など、別記事でまとめました。
まとめ
ロピーセーターの由来や特徴や、デザイン参考などまとめました。
ロピーセーターとは?知っているようで知らないな・・・という方の、参考になりましたら幸いです。
なお、今回のロピーセーターはシリーズ構成となっております。
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